公開: 2019年9月30日
更新: 2019年10月xx日
戦争状態にある2国の間では、その戦争の遂行を有利に行うため、海軍や空軍を使って、陸軍の作戦遂行を支援します。特に、近代以降の戦争では、当事国からは離れた場所で、しばしば戦闘が行われます。そのため、戦闘が行われる場所へ、兵隊や武器・弾薬、食料などを大量に輸送しなければなりません。そのために、輸送船団による人や物資の輸送が必要になります。
その人や物資を船で運ぶためには、本国から戦場までの輸送船団の航路を、海軍がしっかりと守り、輸送船を敵の攻撃から守らなければなりません。この海軍の軍事力で、敵の攻撃から自国の輸送船(団)を守ることができている状態を「制海権を有している(状態)」と言います。同じことが、海上を航行する自国の船を守るために、空軍にも言えます。その制海権を得るためには、その海域での制空権も得ていなければ、海軍の軍艦も、輸送船団の輸送船も、守ることができません。